警察からの依頼を受ける。コ−ラム教授の秘書が殺される。家政婦のマ−カ−夫人、メイドのス−ザンも叫び声を聞いたという。
ス−ザンは駆けつけ、致命傷をおっていて倒れていた。水をかけたら、「先生、あの女です・・・。」といって、息絶えた。 右手に眼鏡をにぎりしめていたという。
ホ−ムズは家政婦とメイドに事情を聞き、そして、教授に会うが、自殺かもしれないと いった。そして、兄のマイクロフトは警部と一緒に政治集会にいく。アビゲイル・クロスビ−は、女性に投票権をと話していた。 彼女は字を読むのに眼鏡を使っていた。そして、教授のメイドのス−ザンが聞きにきていたのである。ス−ザンは秘書にずっと 面倒みるといわれ信じていた、それなのに彼がアビゲイルとけんかをしている所を見たのである。
「運動をしないで、目をさまし て、僕と人生を歩んで欲しい。」アビゲイルは「私の邪魔をしないで」と話しているのをみたのである。
アビゲイルに事情を 聞く。視力は正常であった。事実無根である、彼とは親友であったし、傷つけたいとは思っていない、私は法をおかすつもりは ないといった。ホ−ムズは教授に確信ですといった。鍵は用意してあって、あなたに知られずに侵入した、盗むために。
だが 秘書に見つかり、逃げる時、眼鏡をなくしてしまう。ひきかえすことができない、書斎の後ろにずっと隠れていた。 その女性は現れた。彼女は話した。偶然の出来事で秘書から逃れようとして、あのような結果になったと沈痛な思い出でいう。
教授の妻だという。ロシア人だという。改革派で弾圧がひどくなり、この教授は仲間を裏切り、売った金でイギリスで 身を 隠して生活をしていた。
妻は20年の刑期を終え、兄の釈放につながる書類を捜すためにきたのである。この書類を大使館に 届けてほしいといって、毒を飲んで死んだ。あわれである。教授は罪の報いが必ずふりかかるだろう、そのとおりになった。
人をおとしいれると、必ず、自分にはねかえってくるのである。妻は人生の大半を刑務所ぐらしで、辛い苦しい思いである。