シャーロック・ホームズの冒険(海外ドラマ)について

名探偵ホームズ!コナン・ドイルの不滅の名作、海外ドラマお話と感想

シャーロック・ホームズの冒険「第11話」

「入院患者」

今回の事件の舞台になるのは病院でしかも話の内容は、題名からもわかる通り、「入院患者」ときわめて限定されている特徴があります。
基本的に舞台となる現場もトレベリアンの医院とベーカー街の下宿だけで事件は、推移していきます。
ホームズ演じるジェレミー・ブレット(Jeremy Brett:露口 茂)さんもほかの回での事件の話の撮影と比べてかなりらくだったのではないでしょうか。しかし手抜きではなく、サー・アーサー・コナン・ドイル(Sir Arthur Conan Doyle)の原作の文章がそのまま映像になったほど、余計な部分はなく、忠実に再現されています。

パ−シ−・トレベリアン医師は、突然、来訪した正体不明の紳士、ブレッシントンという人物から出資を受け、自分の病院であるトレベリアン医院を開業しました。ブレッシントンは、トレベリアン医師に出資する条件として自分の歩合と医院(病院)に同居することでした。貧しくも才能ある青年医師のトレベリアン医師はそのこと引き受け、ブレッシントンは出資しました。それと同時に健康に不安のあるブレッシントンは入院患者として、自らその医院の2階に同居することになります。として生活は安定していましたが、ブレッシントンという人物は、体つきは大柄ですが、臆病で疑り深く何かにおびえているような感じ。

やがてブレッシントン は、泥棒が入ると取り乱し、病院の窓を鉄格子に、部屋に閉じこもってしまいます。ある日、ブレッシントンが外出している間に、ロシアからの患者がやってきましたが、トレベリアン医師が薬を調合している間にいなく なると言うことが起きます。ブレッシントンは外出から帰ってきて、トレベリアン医師を呼び出し、部屋に誰か入ったと大騒ぎになりました。トレベリアン医師は、騒ぎを治めることができずト、ホ−ムズの助けが必要だと求めてきます。

ホ−ムズが、ブレッシントンにいくら訳を聞いても何も答えてくれずに進み、これでは力になれないとホ−ムズは言いました。それを言われたトレベリアン医師はあきらめかけていましたが、事件は突然起こりました。メイドが朝のお茶を持っていったとき、ブレッシントンが自分の部屋で自殺をしたのです。

それに伴ってホームズは、事件解明にのりだします。これは、ほかの事件のお話でもそうなのですが、ホームズの事務所は、あらゆる資料が膨大にあり、事件解決への探し物(ワージンドンの銀行強盗スクラップ記事)のをしながら自分の探偵事務所の部屋中を散らかすのはホ−ムズのくせになっています。折角、ハドスン夫人がかたづけた部屋を汚すこともないと思いますが、彼の事件の解明や謎解きをすることの好奇心や本能がそんなこと気にならないほど豊かなのだと思います。

トレベリアン医師に出資したブレッシントンという紳士の名は借りの名前で、 サットンという名前が本当のなであると言うことがわかりホームズは、どんどん真相に向かっていきます。その真相は、実は、銀行強盗の仲間のしかえしであったのです。サットンは彼らを裏切り、密告したためにしかえしされたのです。仲間の3人は乗った船が沈没して海のモズクとなって消えたのですが生き残っていたのです。

ホ−ムズがバイオリンを弾くシ−ンがあります。事件が解決して、楽器を奏でることで事件の結末のむなしさ、人間のエゴなどの後の心残りが消えて、気持が心地よくなるのかもしれない思います。