ロバ−ト・サイモン卿が結婚式の日に、花嫁のヘティが失踪したとホ−ムズに捜して欲しいと訪れる。ホ−ムズは気分がすぐれ ず、かわりにワトソンがうける。
ドアのそとでは、ハドスン夫人が手紙をもっていた。それにきずいたホ−ムズがうけとる。 結婚式当日、女優のフロ−ラ・ミラ−が押しかけ、サイモンは顔を傷つけられる。それを聞かれ、もと愛人で数ヶ月前にわかれ た、やましいことはないといった。
ホ−ムズが受け取った手紙にはモ−ドとヘレナはどうなっているかとかいてあった。それを サイモンに聞くと、最初の結婚は妻が死んで、二度目は結婚を解消したとのことである。湖から花嫁の衣装が発見され、 フロ−ラ・ミラ−が警察に捕まった。ホ−ムズはミラ−に会いに行く。サイモン卿にピストルを発射した目撃があるが、弾丸は ミラ−のものではないとホ−ムズはいう。
ミラ−はヘティに全部ぶちまけたといい、何も話すことはないという。最初の夫人に ついては知らないし、理由もいえないといった。手紙の持ち主がたずねてくる。ベ−ルをかぶっている。「おやめになって ください、資産家の女は危険なの、証拠がない。」という。
彼女はアグネスといい、姉のヘレナは財産があり、ロバ−トに出会い 破滅して、財産をとりあげられた。そして精神病院に入れられてしまった。グレ−ブの屋敷にいき、真相をつきとめようと、中に 入り、ひょうが現れ、ト−マスという男に襲われ、瀕死の状態で動物たちが飼われている森に捨てられてしまう。村人に発見され 助けられたとのこと。姉がいきているか調べてほしいといった。
アグネスの顔半分は痛ましいぐらい、傷跡がのこっている。 本当によくこんな残虐な行為が出来るものだ。ミラ−は釈放されて、サイモンによって殺される。ヘティはグレ−ブの屋敷に足を 踏み入れていた。そこにサイモンがいて、彼はよりをもどそうとしたが、ミラ−から話を聞いていたので拒む。そして部屋に 閉じ込め、そこにひょうが現れるが、ヘティをみていってしまう。
ト−マスが現れ、ヘティに刃をおろそうとした時、ホ−ムズ達 が現れ救われ、撃たれたト−マスはたおれ、血のにおいでひょうが現れ、それでおしまいになった。今までの報いである。 ホ−ムズはサイモンのあとを追う。廃墟に入り、悲鳴が聞こえ、いくとサイモンが石の下敷きになり息絶えていた。そのしたで、 髪の毛がボサボサでこじきの女がうたっていた。それをみたホ−ムズは気分がすぐれないときみた夢と同じであったので、 原因はこれだったのかとわかったのである。
その女は、アグネスの姉ヘレナ」であった。サイモンの2番目の妻であった。
脱出に失敗し、それで7年の歳月をかけて、建物がくずれるようにしかけたとのこと。
ヘレナは正常な心をもっていた。このよう な状況でよく、冷静でいられたということは頭が下がる思いである。私なら、狂っていたかもしれない。
お礼にホ−ムズと ワトソンはオペラ鑑賞にいく。そこでヘレナはホ−ムズにありがとうという言葉を紙に書いて手渡した。この場面は胸にしみて、 涙がでそうなすばらしい場面である。演出がうまいとおもった。
そして、ヘティは結婚式の列席者のなかに死んだと思っていた 夫をみてびっくりして、失踪したのである。そのおかげで夫と一緒に暮らせるようになったのである。彼がいなかったら、 今ごろ、サイモンの毒牙になっていたかもしれないのである。
ホ−ムズ達の活躍でアグネスとヘレナ、そしてヘティ達も幸せに なって本当によかった。