シャーロック・ホームズの冒険(海外ドラマ)について

名探偵ホームズ!コナン・ドイルの不滅の名作、海外ドラマお話と感想

シャーロック・ホームズの冒険って?

シャ−ロック.ホ−ムズの冒険は、サー・アーサー・コナン・ドイルによって書かれたシャーロック・ホームズシリーズ初の短編集です。
今から100年以上前に書かれた本であるというのに驚かされます。

私の子供の頃まだ名探偵コナンなどサー・アーサー・コナン・ドイル原作のものをもじったものが無く分厚い滑舌だらけの文章の本しかなく、とても私のおてんばな性格では、読む気にもなれませんでしたが、本の内容は知らなくても名前だけは、知っていました。

同世代ではシャーロックホームズはそれほど有名でした。

原作のコナンドイルの生まれたイギリスのグラナダテレビで製作され、1984年4月から1994年4月まで10年の長きにわたりイギリス及び各国で放送され、放送が終わった後も再放送を何度も放送されたということは、本当にみんなに親しまれたということであったと思います。
そして日本語版で製作されてNHKで全41話放送されました。
日本では全41話を「シャーロック・ホームズの冒険」という共通のタイトル総称していますが制作国のイギリス、グラナダテレビでは4つのシリーズタイトルと5本の長編スペシャルとして放送されて日本の第何話と事件のタイトルが若干数、ずれていて違います。

私はDVD-BOX(結構なお値段で・・・。でも思い切ってと言いながら、息子におねだりして誕生日プレゼントとして購入)で日本語版で見ました。
1985から1995年に初回放映、その何度も再放送がなされました。それほど視聴者に愛されたのは、出演している俳優さんシャーロック・ホームズ演じるジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)さんは、もちろん素敵な方々ばかりですが、原作のサー・アーサー・コナン・ドイル(Sir Arthur Conan Diyle)の小説を、一番忠実に映像化しているからです。

それと日本で放送された吹き替えヴァージョンは、音声吹き替えと放送時間のかみ合いなどから、カットされている部分がかなりありましたが、この「シャーロック・ホームズの冒険」DVD-BOXでは、グラナダテレビで放送されたヴァージョンと同じものにしたいという制作スタッフの同質のものという方向性から新たなイノベートとしてカットされた部分をすべて追加し、日本語音声のままの設定でも追加した吹き替えのない部分(ジェレミ−.ブレットさんの声)英語が混じっています。ジェレミ−.ブレットさんの声と吹き替えの露口茂さんの声が混在する部分が多数あります。人のみ方によっては、うっとうしいと言う方もあると思いますが、それでもイギリスグラナダテレビスタッフと日本スタッフが大変な作業を自分たちの利益だけではなく、共同でファンの方々に答えてくれたのだと私は、とても感激しています。

日本のテレビ(NHK)で吹き替え放送されたときの主役のシャ−ロック.ホ−ムズの声(アフレコ)は名バイプレイヤ−の露口茂(つゆぐち しげる)さん、そして、相棒の医者のワトソンの声は長門裕之(ながと ひろゆき)さん、途中で福田豊土(ふくだ とよと)さんに代わりますが、いずれも演技派の有名な俳優さんというアフレコとはいえ豪華キャストです。

外国の作品が日本で放映される時、誰がこの役の声をやるのかしら??と、結構、私はそれも楽しみの一つです。
そして、今度は吹き替え版ではなく実際のホ−ムズ役のジェレミ−.ブレットさんの声を聞きたいと思います。

しかし・・・汗

外国作品を見る時は、日本語だけではなく、やはりその国の言葉を聞くのもいいと思いますが、イギリスの英語は、話し方が早いようにおもいます。
アメリカの英語とアクセントが、ニュアンスが微妙に違うようのと、とても早くしゃべっているような感じに思えるのですが、本場は違うのかなぁ〜と・・・恥ずかしい限りですが、私は、英語が話せませんし、よくはわかりません。


俳優の紹介

シャーロック・ホームズ役ジェレミー・ブレット。今回紹介するのは、ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett) さんです。

ご紹介している「シャーロック・ホームズの冒険」のシャーロック・ホームズ役のジェレミー・ブレットさん。この画像写真では、ちょっと厳格で怖そうなイメージを持たれるかもしれませんが、ストーリー上は、落ち着いていてにこやかな紳士的な感じです。貴賓あふれるイギリス貴族風の大意振る舞いと難事件を解決する名探偵ぶりとは裏腹に、子供のようなはだらしのなさもありハドスン夫人が手を焼く、とても魅力のある存在であるホームズを演じています。

ホームズ役を演じた俳優としては、117代目ということですが、このホームズの役で多くの先達の中でもっとも有名だった名俳優ベイジル・ラスボーンさんをも凌ぐ決定的なホームズ像を確立されたと評価され、全世界70ヶ国以上で放送され、大絶賛し、制作しているイギリスグラナダテレビはもちろん、何度も再放送をされ世界中の人々に愛されました。その放送時は、世界中から、一週間に平均3000通ものファンからのファンレターが彼のもとに届いたそうです。ファンの方々は、ホームズ=ジェレミー・ブレットさんという印象ですね。私も同じ感想です。

ジェレミー・ブレットさんは、1933年11月3日生まれ、ワーウィックシャーのバークスウェル・グレンジにて、父親ヘンリー・ウィリアム・ハギンズと母親エリザベス・イーディス・キャドバリー・ハギンズの間に、4人兄弟の末っ子として生まれました。

その容姿からも伺えますが、上流階級の家庭で育ったジェレミー・ブレットさんの本名は、ピーター・ジェレミー・ウィリアム・ハギンズと言います。
父親であるヘンリー・ウィリアム・ハギンズ氏は陸軍中佐で非常に厳格な軍人で、幼少のことから俳優、役者にあこがれていたジェレミーさんですが、俳優自体を嫌っていた父親のせいか、若い頃は、ハギンズと名乗りませんでした。1954年に、マンチェスターのライブラリー・シアターで舞台デビューしました。

1960年代には、イギリスの多くのテレビ番組(ドラマ)「三銃士」や「ヴェニスの商人」などに出演され、一度は007(ダブルオー・セブン)役の候補でもありましたが、残念ながらジェームズ・ボンド役を得ることはできませんでした。
出演された映画は、「戦争と平和」など、日本でおなじみの映画では、1964年に公開された「マイ・フェア・レディ」では、オードリー・ヘプバーンが演じる主人公イライザをつけまわすフレディ役で出演されています。

1984年から放送されたここでご紹介している、「シャーロック・ホームズの冒険」では主役のホームズを演じていますが、ジェレミー・ブレットさんは、ホームズとは、縁がかなりあって、「シャーロック・ホームズの冒険」主役を演じる前にも1981年には、アメリカ・ロサンゼルスでの舞台「血の十字架」でチャールトン・ヘストンさんが演じるホームズ役の相棒ワトソンを演じています。

また1988年の9月から1年間、ロンドンのウィンダム劇場で公開された”THE SECRET OF SHERROCK HOLMES” (シャーロック・ホームズの秘密)でホームズを演じています。「シャーロック・ホームズの冒険」の原型になるものでした。

ジェレミー・ブレットさんが、演じていた「シャーロック・ホームズの冒険」ですが、撮影後半に入ってきて、長年煩ってきた心臓の病との戦いで、投与する薬の副作用で体重が増えて太ってしまい、スタッフはもちろん、世界中のファンに対して大変申し訳ない・・・。ような感じで誰にも打ち明けられず、とても気にしていたそうです。1995年9月12日に心臓麻痺でのため亡くなっています。残り18本の原作のドラマ化を果たせないまま幕を閉じることになってしまいました。