物語が始まると、ホ−ムズは、なにやら怪しい実験をしていた。とにかく部屋はちらかっているし、整理整頓は苦手というよりも無頓着なのかも しれません。私もだらしがない方なので親近感がわきます(汗)
そこへワトソンがきて手紙を渡した。中学時代の友人からで、ワトスンを通じてホ−ムズに助けを求める手紙である。
手紙は、ホームズの見解で明らかに女性が書いた文字でありました。
友人のパ−シィ.フェルプスは外務省の書記官で、極秘の任務を与えられた。それは海軍条約の極秘文書 の原本を写すことという重大任務です。
フランス語でかかれてあった。手書きであるから時間を要する。途中でコ−ヒ−を頼んだがいつま でたっても持ってこないので、下におりて、席を離れた隙になくなっていたということである。国家秘密なので、それを誰かに 取られたということは大変なことである。
フェルブスはショックで寝込んでいた。そばにフィアンセ(婚約者)のアニ−ハリスンがつきそ っていた。ホ−ムズは一計を案じる。アニ−に指示をして、ホ−ムズとワトソンとパ−シィは調査をするためにロンドンに向かいました。
ホ−ムズは途中で引き返し、屋敷の中の様子をうかがっていた。アニ−が指示どおりに行動していた。フェルブスの部屋 に何者かが侵入し、そこでホ−ムズは手にけがをする。フェルブスとワトソンは手のけがをみて計画は失敗だと失望した。フェ ルブスに料理を勧めたが、食欲がないとのこと。手をけがしているから取ってほしいと、フェルブスは目の前の料理のふたを 開けたら、極秘文書がはいっていたのです(驚)。
この喜びはなんといっていいか、ホ−ムズの心憎い演出である。
犯人はアニ−の兄だったのです。 金に困っていた兄のジョゼフは極秘文書を他国へ売り渡し利益を得ようとしたのである。アニ−は何も知らないということであ る。国を売るような事は許されるべきことではない。表ざたになると大変なことになるので、ホ−ムズの判断で見逃したという こと。でも警察には連絡してあるという段取りの良さ。ホ−ムズは、どんな難事件でも解決してくれる頼もしいひとであると改めて思いました。