ホ−ムズは長年の友人であるレジナルド・マスグレ−ブの屋敷にワトソンと共に招かれる。
マスグレ−ブ家は其の地方では、古い屋敷で家柄も古く続いている。博識のある執事に会うのも楽しみである。執事のブラントンと小間使いのレイチェルは 婚約はしたのだが、取りやめたとのことである。
朝食の時、ホ−ムズはブラントンがどうしたか聞いて、レイチェルはお茶を こぼし倒れた。いなくなったということである。ブラントンの部屋をみたが、なにも持たずそのままである。マスグレ−ブが こころあたりがあるようなことを話し始めた。
夜の2時ごろ、図書室に行くと明かりがついているので、賊が侵入していると 思いみると、ブラントンがいたのである。一族の文書を盗み見るとは、明日出て行ってもらうといったのである。それにたいし ブラントンは辞職に追い込まれるのは耐えられない恥じである。
おいとまするのは一ヶ月後にしてほしいといった。
マスグレ−ブ は一週間後にでていけという。そうゆうやりとりがあったと話した。
文書をみせてもらい、其の中の儀式書のとおりに行動する。
その間レイチェルはいなくなり、湖におちたようだが、さがしても見つからなかった。
ホ−ムズは儀式書のとおりに進んでいくと ある場所にたどり着く。屋敷から離れて、小船に乗って石作りの建物につく。そこでまよう。ワトスンは儀式書を読みそして、下へとかいてあるという。マスグレ−ブに聞くと、地下室があるという、行くとブラントンのマフラ−を発見、石のふたを 持ち上げたらブラントンが死んでいた。
ブラントンはこの屋敷をでるときは、マスグレ−ブ家の宝を持ち出し、でていこうと 思ったのではないか、だがこの石のふたが一人では持ち上げられないので、レイチェルに言葉巧みに誘い出し、なんとかふたを 持ち上げ、ブラントンは其の中にあるもの、宝物だと思ったがガラクタであった。袋にそのガラクタをいれて、レイチェルに 渡したが、私を捨てて自分で逃げるつもりではないのかと問い詰められた。ブラントンはそんなことはないと、押し問答を しているうちに石のふたをささえている、つっかえ棒が揺らぎ始めた。
ブラントンが出ようとした時、レイチェルはいきなり ふたをしめた。その場をさるレイチェルにブラントンの悲痛な叫び声がきこえた。後日、レイチェルの遺体が湖からうきあがる。
やはり自分のしたことにたえきらなかったに違いない。それにしても気の毒な生涯である。ブラントンは執事でおわりたく なかったに違いない。レイチェルはブラントンの妻として、普通に過ごしたいと思ったのではないかと思う。
ガラクタの 中から、宝石がみつかり、金の冠がみつかった、これはチャ−ルズ1世の王冠で1世が処刑されたとき、王冠はバラバラにされ、 売られてそれ以後は行方不明とホ−ムズは推測した。
これがあるというのは、マスグレ−ブ家の儀式書に代代受け継がれたもので、今回はじめてホ−ムズによって解明されたのである。
マスグレ−ブ家の人たちは其のことには関心がないところで、博識のある執事がその真相をつかんだのである。