時かけ千昭タイムリープ未来

第11回「時をかける少女」真琴ストーリーガイド7最終回

その日の夜、ひとり自室で考え込んでいた真琴は、自分の腕の数字が「01」に戻っていることに気がついた!!!千昭の最後のタイムリープで、自分の残りのタイムリープ回数が戻っていたのだった。

家を飛び出した真琴は、全速力で坂道を下り大きくジャンプ!!!

タイムリープ空間に飛び込み目指す時間へと向かう真琴。千昭が来てからの出来事が、次々と目の前を通り過ぎてゆく。そして真琴が選んだ時間は・・・。真琴が戻ってきた時間、それは「あの日」の実験室だった。千昭が落としたクルミ(千昭がいる未来で発明されたタイムリープ装置)を見つけ出した真琴。そこへ友梨が入ってくる。ふたりで提出ノートを片付けながら、真琴は自分が千昭を好きなことを打ち明ける。

そんな真琴の様子になにか納得したようすの友梨は、さっき廊下で千昭とすれ違ったことを告げる。友梨にうながされるように、千昭を捜しに校庭に出た真琴は、功介の姿を見つける。千昭はいつものグラウンドで待っている、と知らせる功介に、自分たちを遠巻きに見ている果穂たちも野球に誘うようにと言って、絶対誘うようにと念を押しつつ、ひとりグラウンドへ向かう。ただひたすらに疾走する真琴・・・。

グラウンドで待つ千昭を見つけた真琴は、そばによって黙ってあのクルミを差し出した。驚く千昭。その手をつかんでリストバンドを外すと、カウンターは「01」になっていた。すべてを悟った千昭。

「なんで話しちゃうんだよ・・・俺のバカ」。

暮れなずむ河原の土手に並んで座る真琴と千昭。千昭の見たかった「絵」は何とかして未来へ残す、と真琴。

口から出るのは、そんなとりとめのない話ばかり。言いたい事を言い出せず、まるでいつもと同じように別れるふたり。振り返っても、もうそこには千昭の姿は無い。そしてついに泣き出す真琴。そこへ千昭が後ろから真琴を抱きしめるように引き寄せ耳元でつぶやいた。

「未来で待ってる」・・・。

髪をクシャクシャにされ、泣きながらも笑顔がこぼれる真琴は。

「うん。・・・すぐ行く。走って行く」

翌日、グラウンドで野球をする真琴と功介、そして新たに仲間になった果穂たち。これからやりたいことが決まった、と功介に話す真琴の顔には、あの元気な笑顔が戻っているのだった・・・。(終)

イラストレーター

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