ご紹介中の本は、イラストレーターという職業で生計を立てる筆者が、非常に勉強になった本。イラストレーションやアニメーションの勉強では基本ともいえるバイブルです。

徳間書店「生命を吹き込む魔法」

このホームページでは強く印象に残った部分を簡単にご紹介させていただいております。あらすじ未満??実際に書籍を購入されると、きっと一生モノの教科書として活躍してくれると思います。


LCラブコスメティック。筆者も利用しています。手頃でしかも楽しいサイト。ホームページはキレイで見やすい。
誰でも興味津々の内容だから、暇つぶしにもちょうど良いです。

カテゴリ「アニメーションの技法3」/32

アニメーション基本原則、番外編・「実質感のある絵」前編

アニメーションの基本原則(9つ以外の番外編)、手法についてをお伝えしています。
ウォルトディズニーのアニメーション原則、番外編、「実質感のある絵」の前編です。

今回ご紹介するのは、ディズニーアニメーションが更に進歩したスタジオになるために採用アニメーター新人(アニメーターの卵)のお話です。

アニメ「実質感のある絵」について 前編

11番目のアニメーション原則 「実質感のある絵」について 前編

今回もディズニーのアニメーションスタジオの様子をお話します。

ディズニーのスタジオもベテランが何十人もそろいそのベテランのアニメーターは、新しいタイプのアニメーションに必要な方法(技法)についてきゅうきゅうとしていました。


上層部のアニメーターは、新人(アニメーター)に、こうアドバイスしていました。
「アニメーションを始める前に、できるだけうまく絵(イラスト)を 描けることだ」。と・・・1924年にニューヨークでアニメーターの仕事を、始めてディズニースタジオに来たグリム・ナトウィック氏は、こう言いました。

「イラストがうまければうまいほど、仕事が楽になる!キャラクターのあらゆる姿勢を、あらゆる角度から描けなくてはならない。それがそれができないために別の角度から演出することになれば、制限が増えるし時間もかかる。」

厳しいことですがそれが現実です。全くそのの通りですね。

その数年後、(以前ご紹介したかも)マーク・デイヴィス氏は哲学的なことを言いました。

絵(イラスト)を描くことは演技をすることで、絵描きは俳優だ。普通の俳優は自分の肉体の制約を受けるが絵描きという俳優の演技を制約するのは、能力と経験だろう。

アニメーターは、老いも若きも、漫画学校では格好よく見えるがディズニー・スタジオでは何にもならない技術を数多く知っていました。


靴の爪先のしたにつけた小さな影、なめらか線、激しく動いたときの衣装の派手な動き―ディズニーの新人アニメーターは、高校時代に感心したそういう小細工は、ディズニースタジオでは、ほとんど役に立たなかったのです。

次回は、ディズニー・スタジオの新人アニメーターの様子をお話します。

ディズニーアニメーションの歴史はディズニーイラストの歴史でもあります。
これだけの長い間、愛され続けるディズニーキャラクターは、
イラストレーションを考える上での基本となるポイントが満載です。
徳間書店「生命を吹き込む魔法」というバイブル、
実売で1万円前後と若干高価ですが、興味をもたれましたら、
ぜひ手にとってご覧下さい。