ご紹介中の本は、イラストレーターという職業で生計を立てる筆者が、非常に勉強になった本。イラストレーションやアニメーションの勉強では基本ともいえるバイブルです。

徳間書店「生命を吹き込む魔法」

このホームページでは強く印象に残った部分を簡単にご紹介させていただいております。あらすじ未満??実際に書籍を購入されると、きっと一生モノの教科書として活躍してくれると思います。


LCラブコスメティック。筆者も利用しています。手頃でしかも楽しいサイト。ホームページはキレイで見やすい。
誰でも興味津々の内容だから、暇つぶしにもちょうど良いです。

カテゴリ「アニメーションの技法1」/05

アニメーション基本原則1-1「スクオッシュとストレッチについて」

アニメーションの基本原則(アニメーターたちの基本原則9つ)となった手法を紹介していきます。今回は基本原則1・スクオッシュとストレッチについて・その1

1.スクオッシュ(潰し)とストレッチ(伸ばし)

前回、紹介した手法の中で最も重要なものです。

絵(イラスト)にスクオッシュ(潰し)とストレッチ(伸ばし)、キャラクター(ミッキー・マウスやドナルド・ダック)自体の体の形の変化、丸い球体から、楕円形に変わるような変化を取り入れたことによって、今まで硬かったカクカクして動き、アニメーションとしての映像で見たときのミッキーマウスの動きのぎこちなさ、ミッキーマウスの体の硬い形は、柔軟なものに変わりました。

今、現在ではポップなアニメーションでは当たり前のように使われているのでので珍しいものではなくなっていますが、アニメーションという動画、映像の世界が生まれて間もない1930年頃としてはとても画期的なものでした。

世界初のアニメーションは、1908年、20世紀初頭にフランスの画家のエミール・コールの製作した、「ファンタスマゴリー」だと言われていますが、このことだけであとは謎に包まれています。

アニメーションとは、「アニムス」(animus)の語源からきています。
「アニムス」とは、「生きること、生命」と言う意味です。
「アニムス」の語源から作り出された、伝わったアニメーションという言葉、 固有名詞自体が、1908年にはありませんでした。


1930年代のアニメーション制作のアニメーター達は、2通りのイラスト(絵)を描き、自分達の身につけた潰しのポーズ(スクオッシュ)伸ばしのポーズ(ストレッチ)をパタパタと動かしてみて、それぞれのポーズをアクションと絵(イラスト)の両面で強めていったのです。

また、同じアニメーション制作会社の中でもアニメーター同士挙ってライバル意識を持ち自分のスクオッシュとストレッチのイラストを見せ合ったことで技術のレベルアップにつながりました。


学生でも就職して社会人になっても「こいつにだけは、負けたくない!」という気持ちにさせてくれるライバルがいる、またライバル意識というものを持つ事は、とても自分自身を奮い立たせる重要な、また大切なことではないでしょうか?

ディズニーアニメーションの歴史はディズニーイラストの歴史でもあります。
これだけの長い間、愛され続けるディズニーキャラクターは、
イラストレーションを考える上での基本となるポイントが満載です。
徳間書店「生命を吹き込む魔法」というバイブル、
実売で1万円前後と若干高価ですが、興味をもたれましたら、
ぜひ手にとってご覧下さい。