ご紹介中の本は、イラストレーターという職業で生計を立てる筆者が、非常に勉強になった本。イラストレーションやアニメーションの勉強では基本ともいえるバイブルです。

徳間書店「生命を吹き込む魔法」

このホームページでは強く印象に残った部分を簡単にご紹介させていただいております。あらすじ未満??実際に書籍を購入されると、きっと一生モノの教科書として活躍してくれると思います。


LCラブコスメティック。筆者も利用しています。手頃でしかも楽しいサイト。ホームページはキレイで見やすい。
誰でも興味津々の内容だから、暇つぶしにもちょうど良いです。

ディズニーアニメーション「アニメーション制作の裏事情/01」

ウォルトディズニー怒りキャラクター:ミッキーマウス

ミッキーマウスが生まれた理由

ウォルト・ディズニー懇親のキャラクターとして大ブレイクした「幸せのウサギオズワルド」でしたが、ユニバーサル・ピクチャーズの直接の下請けになっていたわけではありませんでした(かなり契約の部分で時間が掛かるため)。
ユニバーサル・ピクチャーズの下請けとして”チャールズ・ミンツ”という同じアニメーション制作会社がディズニースタジオの中間に存在しました。

立場的にはこんな感じ。

ユニバーサル・ピクチャーズ > チャールズ・ミンツ > そして最後にディズニースタジオ。

そこで今ではかなり行われているので当たり前になってしまっていますが、チャールズ・ミンツ社はディズニースタジオの買収計画を密かに立てます。

もともと中間にいたチャールズ・ミンツ社は、規模的には、ディズニースタジオより大きいものの才能やあるアニメーターやスタッフ、技術面でディズニースタジオに劣っていました。新たにそういう有望なスタッフを育てるのには、時間と費用が掛かってしまうためいっそのこと買収したほうがお得だったからです。

チャールズ・ミンツ社は、ディズニーアニメーション「幸せのウサギオズワルド」が大人気になると確信し、ディズニースタジオにどんどん作るように要求していきます。

そしてディズニー氏の「幸せのウサギオズワルド」は、1927年から1928年の一年間の間に実に全26作品の「幸せのウサギオズワルド」が完成したところで今後も順調に「オズワルド」でやっていくつもりだったときにウォルト氏に大変ショッキングな問題がうきつけられます。


当時、「幸せのウサギオズワルド」の権利は、ユニバーサルピクチャーズとディズニースタジオの中間で下請けをしていたチャールズ・ミンツ社が著作権を管理、所有していました。そしてウォルト・ディズニー氏に「幸せのウサギオズワルド」の権利かディズニースタジオを買い取るかの2つの選択肢しかない状況に追い込みます。
もちろんチャールズ・ミンツ社がこのときウォルト・ディズニー氏は、スタジオを捨て自分自身の懇親のキャラクター「幸せのウサギオズワルド」の権利のほうを取ると言うことを予測していました。なぜなら当時のオズワルドの人気はとてつもなくそれで新たにウォルト氏がスタジオを立てられるくらいの収入源があったからです。

しかし、ウォルト氏は、今まで頑張ってきたスタジオとスタッフと培ってきた技術と才能あふれるスタッフ、つまり「幸せのウサギオズワルド」の権利を捨てスタジオの方を取る形で決断し実行しました。しかし、そうしたことで有望なスタッフの多くはチャールズ・ミンツ社のスタジオに移ってしまいます。

自分のオリジナルキャラクター「幸せのウサギオズワルド」と自分が育てた有望なスタッフの2つを同時に失ったウォルト・ディズニー氏は絶望とショックの中、ウォルトの兄、ロイ・ディズニー氏やスタジオに残ったスタッフの励ましもあり、絶望の淵からよみがえったウォルト氏が本当の意味での懇親の作、キャラクター「ミッキー・マウス」をこの世に誕生させます。

一方、チャールズ・ミンツ社のスタジオは「幸せのウサギオズワルド」の著作権、権利をもって成功したかと思うかもしれませんが、現実は違いました。
どのような理由かは過去の謎みたいな感じ。「幸せのウサギオズワルド」配給をしていたユニバーサルピクチャーズを通して当時ユニバーサルスタジオのプロデューサーをしていたウォルター・ランツ氏。彼の手に渡り、ウォルター・ランツは勢いに乗ります。1940年自らのスタジオを創造し、ユニークなキャラクターである、ウッディー・ウッドペッカーというキャラクターが登場。キツツキをモチーフにした迫力ある存在を作り上げます。ウッドペッカーは日本でもお馴染みですね!知らなくても画像を見ればきっとピンと来ると思います。


余談となりますが、ディズニースタジオからチャールズ・ミンツ社のスタジオに移った有望なアニメーターたちもスタジオに入っても自分の才能を活かせずディズニースタジオのスタッフの才能やセンスで出来たアニメーションに対抗するアニメーションを作れず、全く歯が立たなかったのが実際のところです。

ディズニーアニメーションの歴史はディズニーイラストの歴史でもあります。
これだけの長い間、愛され続けるディズニーキャラクターは、
イラストレーションを考える上での基本となるポイントが満載です。
徳間書店「生命を吹き込む魔法」というバイブル、
実売で1万円前後と若干高価ですが、興味をもたれましたら、
ぜひ手にとってご覧下さい。