ご紹介中の本は、イラストレーターという職業で生計を立てる筆者が、非常に勉強になった本。イラストレーションやアニメーションの勉強では基本ともいえるバイブルです。
徳間書店「生命を吹き込む魔法」
このホームページでは強く印象に残った部分を簡単にご紹介させていただいております。あらすじ未満??実際に書籍を購入されると、きっと一生モノの教科書として活躍してくれると思います。
ジャンル:「日本のアニメ−ション」/02
日本のアニメーションの現状2「アニメーションの作り方」
ジャンル内の記事リスト
ジャパニメーションとはつまるところの日本のアニメ、日本のアニメはどうやって作られているか、ほんの触りですがそれが今回のテーマ。
アニメ作りの方法と手段
皆さん他のコーナーでもお話しいたと思いますが、
アニメーションとは、どのように作られているのか。
という疑問がわくと思います。ここでは簡単にアニメーション、動画についてお話しします。
アニメーションの基本、それはイラストの集合体。少しずつカタチの異なるイラストを連続で映し出すことで、動画のように見せます。
ご自宅の電話の脇にある、ちょっと厚めのメモ帳のようなものに、X印を1枚1枚描いていきます。
Xでなくてもいいのですが、Xが一番簡単です。
そのX印を、一枚ごとにだんだんと変化させ、Xの位置を変えたり、Xが変形してつぶれたりという感じで描いていきます。ある程度の枚数を用意したら、メモ帳用紙の上からでもしたからでもいいので、手で「パラパラ」とめくってみてください。するとどうでしょう。描いたXが、まるで動いているかのように見えます。
これこそがアニメーションの簡単な原理です。
そうです、アニメの基本はパラパラマンガなんです。
と、アニメーションの基本中の基本、これはパラパラマンガなどで遊んだ方なら、知っている方もとても多いと思います。アニメーションとは、複数の動きをつけたキャラクターのイラストを一枚一枚撮影し、パラパラマンガと同じ原理を使っています。
これに組み合わせること背景、動きのない背景をそのままに、前で動くキャラクターだけを撮影して、連続的に描写することによってアニメーションができあがります。
数年前まで(2000年ころ?)は、アニメーションを作るときに、セル画と呼ばれる透明なシートに下書きから描いたものを移して色をつけてきました。
近年では、パソコンでの技術が発達して、セル画自他の作業はなくなり、パソコンで管理製作をしますが、アニメーションの動画や細かい重要なところんの下書きは、今でも紙で描きます。アニメーターにとって、とても大変な作業です。
先ほどセル画でのアニメーション作業はなくなった、と言いましたが、昔ならではの、アナログ制作セル画にこだわり、セル画アニメーションを制作しているアニメーション制作会社もあります。皆さんおなじみの長寿番組「サザエさん」を制作しているエイケンなどが、とても有名です。
また理屈ではなく最新の機材も使用した上で、最終的にセル画にこだわり、アニメーションを制作すると言うことも最近になってもあります。
ディズニーアニメーションの歴史はディズニーイラストの歴史でもあります。
これだけの長い間、愛され続けるディズニーキャラクターは、
イラストレーションを考える上での基本となるポイントが満載です。
徳間書店「生命を吹き込む魔法」というバイブル、
実売で1万円前後と若干高価ですが、興味をもたれましたら、
ぜひ手にとってご覧下さい。