ハドスン夫人の友人でウォ−レン夫人の下宿人が1週間以上部屋から、出でこないというのである。
週12シリングだが、週3ポンド出すとの事、玄関のキ−を渡すこと、部屋には入るな、じゃましないでくれといわれたという。
最初の晩は出かけて、夜中過ぎ にかえってきた。食事はドアのそとにおいて、何か必要なことは、紙切れをだして、鉛筆でただ一言だけ。ホ−ムズは、最初の きた男とちがうかもしれないという。帰ってきた時は顔をみていないというから。
ウォ−レンの下宿人であった、フィルマ−ニ− にあたるが、その後、彼は殺されてしまう。そして、ウォ−レン夫人の夫が誘拐され、馬車に乗せられほうりだされた。犯人は 3人か4人らしい。間違ってさらったようだ。
とにかく、出てこない下宿人をはる。女性であった。赤い輪という秘密結社がから んでいる。そのエミリアはジョルシア−ノという男に横恋慕されていた。エミリアにはジェロ−ナという恋人がいた。それから のがれるために身を隠していたのだ。その赤い輪に入っていて、いつもジョルシア−ノに見つめられていたというのである。
そして、ある夜、恋人のジェロ−ナから合図があり、だが、ジョルシア−ノに見つかり、ジェロ−ナ−が危ないと察して、とび だしていった。部屋に入り、ジェロ−ナは無事であった。ジョルシア−ノは死んでいた。二人は、これでオ−ストラリアにいか れるとおもったが、イギリスの法律では、ジェロ−ナは裁判にかけられることになったという。
その後釈放され、エミリアと 一緒にオ−ストラリアにわたったとの事である。