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著:サキ
食べ物と放射能「18」 玄米、古米への偽装などお米の問題
※震災により、また原発による被害に合われている皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
※スマートフォンで手軽にネットが利用できる時代です。福島原発の事故を絡めつつ、テレビニュースとネット上の情報の信憑性を考え、少しでも確度高い情報について考えます。
※通常、話については信憑性、データについては信頼性と言葉を分けますが、ここでは信憑性に統一しています。
夏から秋といえば新米の季節。まさに美味しいお米が楽しみな時期のわけですが、今年は放射能の問題もあり、仕方なく新米を買うということになりそうです。
今年とれるお米は、「平成23年度産」ということになりますが、去年の「平成22年度産」のお米が人気だったりします。
玄米に関しては、私サキが調査したところ、インターネット通販では多くの店で玄米は販売中止か売り切れ。また複数の農家に問い合わせても、もう残っていないとのこと。
(精米してあるお米はスーパーやホームセンターで普通に買えます)
また、精米してあるお米は精米後3ヶ月くらいで食べてしまいたいわけですが、米の保冷庫があれば比較的長期間保存が利きます。そこで保冷庫を調べたところ、設置工事まで約2ヶ月待ち。
(私の実家では仕方なく保冷庫と精米済みのお米300キロ、玄米60キロを注文しました)
お米の放射能汚染、新米に対する不安は前々から言われていたので、しっかり調べていた方にとっては今更感はあるかもしれません。しかし、多くの方にとってはこれからどうするかが問題で、できれば放射性物質が混ざっていない安全なお米が欲しいわけです。
古米への偽装への危険
そんな中、インターネットの掲示板では、「古い米袋(30キロ)の空袋」を売って下さいという書き込みがありました。
米袋なんてホームセンターや農協で手に入りますし、農家なら普通に持っています。
ではなぜ、古い米袋を探しているか?可能性としては新米を22年度産の玄米(古米)として売り出したいのかもしれません。
簡単に美味しくて安全かもしれない古米のできあがりです。
こういった玄米はオークションなどに出品される可能性がありますから、多少は注意が必要です。
余談ですが、古い米袋はお米に虫がわきやすいということで、再利用している農家はだいぶ減っているということです。(直接農家の方に聞きました)
米の産地偽装について
古米への偽装と同様に不安なのが、米の産地偽装です。お米は通常、ブレンド米として売られているものが多くなっています。そのため、偽装ではなくて公然に欲しくないお米がブレンドされている可能性があります。
産地偽装について、ミルキークイーンや魚沼産のお米など、有名なお米は安心できそうです。
その他、お米と放射能について
お米にはセシウムがたまりやすいといいます。胚と糠層に放射性物質が貯まりやすいため、玄米には多くの放射性物質が含まれてしまいますが、精米すればだいぶ少なくなるということです。
ではなぜ、お米が品不足になるかもしれないほど、安全性が心配されているのか?
それは、お米は量を食べるからです。ベクレル数はキログラムあたりで表示されますので、量を食べれば当然体内に取り込む放射性物質の量は増えてしまいます。
量を食べるものだからこそ、国の出荷停止の規制値では不安、となります。
どうやら、お米について国の制限は、「500ベクレル/キロ以上は出荷停止」となりそうです。
この500ベクレル/キロという数値、日本人の平均摂取量で計算すると、お米だけで年間に1ミリシーベルト近くになってしまいます。
お米以外から全く被爆しなければこれでいいのですが、(一般的に年1ミリシーベルトまでは安全といわれています)、実際には水も飲むし肉も食べる、空気も吸うわけですし、外部からも被爆し続けています。
だから、とうてい安心できる数値ではありません。
はっきり、放射能に汚染されたお米ということができます。
岩手から静岡までの太平洋側と、新潟の一部あたりは危険の可能性があると言われています。実際にどの程度のお米が販売されるか気になりますが、農協が多めに古米を出してくれるかも気になります。
農協が多めに古米を出してくれれば、とりあえず今年は大丈夫かもしれません。
しかしながら、小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、安全と行って販売されているお米を食べても危険の可能性があります。政府は少しは我慢して下さいといっていますが、可能なら今のうちに古米を買っておくといいかもしれません。
米の保管方法について
お米の保管について基本は「1.涼しい場所」「2.酸素に触れない」「3.玄米のまま」で保管というのが鉄則。温度は12度〜14度で湿気が少ない場所に保管しておけば結構持ちますが、日本には多湿な夏もあり、なかなか難しい場合もあると思います。
以下に具体的なお米の保管方法をまとめます。
- ネルパックを利用する。ネルパックは米備蓄の為の商品で、お米を無酸素状態で保管することを目的とした商品です。現在売り切れ続出、値上がり傾向。価格は5キロ用300円〜。
- ネルパックが買えない場合はジップロックなどを利用して、なるべく空気を抜いて保管する。
- 味が落ちても我慢できる場合は、冷凍庫で冷蔵する。科学的には成分は変わらないということ。
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