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映画タイトル | 16ブロック |
|
---|---|---|
監督 | リチャード・ドナー監督 | |
主演(俳優さん) | ブルース・ウィリス |
著:ユミちゃん
今回はサキちゃんの元仕事仲間、ユミが担当させて頂きます。
映画「16ブロック」はブルース・ウィリスのアクション系映画です。
あらすじ、評価批評、制作背景をお届けします。
ダイ・ハードみたいに警官役に扮するブルース・ウィリス。そして、宣伝文句がブルース地上最悪の日という、まさしくダイ・ハードを連想させるアクションが見れるほど、爆破あり、カーアクション有りという連想をしてしまいますが、見ると実はかなりシリアスなストーリーな映画です。
監督がリーサル・ウェポンのリチャード・ドナーと言うこともあり、メル・ギブソンのようにジョーク有りのシーンもございません。とってもまじめなシリアスストーリーです。ダイ・ハードのように笑えるところは、一切ありません。
この16ブロックに出て来るニューヨーク市警の警官のジャック・モーズリーを扮するブルース・ウィリスは、本当に今にも死んでしまいそうなぐらい、顔が青ざめていて疲れ切っています。人生に疲れきった感じで、警官にもかかわらず、泥酔状態のような、アルコール中毒者です。
ある日、夜勤明けで帰ろうとしていたところに、愛嬌のない上司から、その日の裁判の証人になる黒人の囚人を護送するというもので、至って簡単な仕事だと言うことで聞かされていました。しかし、簡単な仕事ではなく、その囚人は、警察幹部の隠蔽工作を暴露してしまうものでした。
そんな大事な証人とも知らず、護送先の裁判所まで、わずか1.6キロ程度という道のりの間に酒屋に立ち寄って、酒を買う始末、しかし、それがダイ・ハード最悪の1日が始まります。DVDのパッケージやポスターでは、結構怖い、気合いの入った顔をしているブルース・ウィリスですが、この作品16ブロックでは、ブルース・ウィリスにこのニューヨーク市警の警官ジャック・モーズリー役はやってほしくなかったような・・・感じます。
おまけに、ニューヨーク中の警察を敵に回してしまうまで追い込まれても自分が正しいと思ったことを貫くという姿勢は、惹かれるものを感じ、心に残る作品です。
ストーリーとして解釈しても、疲れ切った刑事の役を演じたブルース・ウィリスは、さすがに演技派だと思います。
しかし、どうしてもこの映画「16ブロック」は、宣伝文句にダイ・ハードのブルース・ウィリスと史上最悪の日という文句を付けてダイ・ハードのようなど派手なアクションを想像してしまいます。コレさえなければ、ご覧になった方は、批評などはなかったと思います。
もちろんこの映画16ブロック、良い面もないわけではなく、しっかりと考えさせられるものであり、自分なら一体どうするだろう、などと後で考えちゃう映画です。
ネットの評価では、売れないだの、おもしろくないだと率直な意見が、出ていますが、評価としては、満点にはならないものの、5点満点中なら3点は付けてもいいのではないかと思います。結局好み次第なんですよね。映画って。
この16ブロック、ラストのシーンではとても感動させられるのですが、DVDを見た方なら知っていると思うのですが、ラストが2種類あります。
ラストのシーンでぐだぐだしたストーリー展開を一気に、巻き返し、感動させる作りになっています。が、最後のシーンで感動させる作りならば、ラストは一つにしてくれた方が、監督であるリチャード・ドナーが言いたかったことが鮮明でいいと思います。ある意味ラストシーンわずか数分のためだけに作られた映画だと言うことをふまえれば、ハッピーエンドか、バットエンドを作りたい気持ちも分かりますが、どちらが言いたいことだったのか、見ている側を混乱させるだけだと思います。
アドベンチャーゲームではないのだから、エンディングは、固定して一本の映画として作ってほしいと思いました。あくまでも私の考えです。
色々批評をしましたが、見ていない方には是非見てほしい映画16ブロックです。
以上、映画16ブロック、ユミの評価評論、批評でした。