乗り比べがしにくい、中古車購入の時こそ、辛口の自動車評価と比較で、賢いくるま選びを。
(2005年記事 ホンダ S2000)
ホンダの創立50周年を記念して作られたオープン2シーターの純粋なるスポーツカー、S2000はほとんどすべてが専用設計という、量販自動車メーカーの枠を超えたくるまです。
ホンダのS2000は他のどんなくるまとも違う、スポーティカーではなくスポーツカーというのが一番あっています。スープラ、RX−7、Z、シルビア、プレリュード、そんなのはただのクーペの形をした乗用車です。S2000と比べれば。くるまというより、カートに近いんです。近年で一番似ているくるまといえば、マツダのAZ−1でしょうか。軽自動車ですけど。
外観のデザインは良くいえばシンプルでクリーン、普通に考えれば演出感なく、むしろかっこ悪い、オタンコなすみたいなデザインです。ホイールもすぐに変えたくなるデザインです。一方、塗装はすばらしく、3コートの特別塗装は職人がオールペンして丁寧に磨いたような質感があります。内装もシートの出来は良く、2つのストッパーを外してボタンを押すだけでオープンになります。ちなみに室内の収納やトランクスペースは、ないに等しいです。
S2000の操縦性は、驚くことばかりです。決して楽に運転することをゆるしてはくれません。クラッチはショートストローク、ブレーキは踏み圧に正確に反応し、くるまのインフォーメーションがいつでも体に伝わってきます。エンジンは実用エンジンF20Cのチューンドで、低回転は普通の2000ccよりトルクないですが、5千回転からレッドゾーンの9千回転まではそれなりにパワフルです。排気量が少ないためにそんなに速くはないですけど、注意してないとレッドゾーンに入ってしまう切れ味。音も盛大ですが、澄んだ響きですね。しかしさすがにエンジンは弱点で、後期から排気量アップしてます。
ハンドリングは全く異次元なのが速度を上げなくてもわかります。クイックなステアリングギヤ比に、ヨーの立ち上がりも速く、それに追従するサスペンション。出口も一切の遊びがなくダイレクトにトレースしていきます。攻め込まなくても、飛ばせなくても、すごく楽しい。
S2000はとにかくすべてがダイレクト。ボディは固く、純正のサスも固い。ボディが軽いために多少ドタバタするが、それでもボディはかっちり。ミッションも剛性感高く、かっちりしてるが、回転を合わした瞬間にスコッと優しく入る。エンジンは鬼のレスポンスでアクセルにピタッとシンクロし、ブレーキも踏んだ分だけ効く。ピッチングも適正な量だけ感じられるので走りやすい。要するにS2000は、ドライバーの為だけにいい部分があるくるまです。隣に乗っている彼女や奥様は何一ついいことがありません。走ることに快感を持つことができる人で、直線の早さより上質な走りに興味をもつ人は、S2000しかないんじゃないですか。S2000でなんちゃって車好きから卒業です。どうせ趣味ならとことん楽しく、改造して塗装して楽しみましょう。
| ライバルと比べての評価 | |
|---|---|
| エンジンの質感 | |
| 足回りの質感 | |
| 内装の質感 | |
| 外装の質感 | |
| 快適性 | |
| お買い得度 | |
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