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映画タイトル | 母べえ |
|
---|---|---|
監督 | 山田洋次 監督 | |
主演(俳優さん) | 吉永小百合、志田未来、佐藤未来 |
著:サキちゃん
映画・母べえは、世界単線時代のシリアスドラマ映画。反戦映画です。
あらすじ、評価批評、制作背景をお届けします。
母べえは、「男はつらいよ」で有名な山田洋次監督が手がけた作品。純日本風の人間模様をえがいた映画を撮る監督としてとても大好きな監督です。山田洋次監督といえば、学校シリーズやたそがれ清兵衛や隠し剣鬼の爪などがとても印象的です。
2008年に公開された母べえは、反戦映画としての代表格と言ってもいいでしょう。貧しいながらも穏やかな家庭、家族生活をえがいていますが、それとは裏腹に、日中戦争で、だんだんと家族が悲劇に巻き込まれていってしまうシリアスなストーリー。
吉永小百合さんが演じる佳代こと母べえ。そして二人の娘長女・初子と次女・照美。父親の滋。4人の家族は、お互いを、母べえ、父べえ、初べえ、照べえとお互いに呼び合う、とても温かい家族関係。
しかし、ドイツの文学者である夫、野上滋は、日中戦争の激化の影響もあり、治安維持法違反で検挙され、それにより生活も一変してしまいます。
この時代はご存じの通り、どんな些細なことでも国に対して、有無を言わせず、理由もなく、警察に連行されてしまう時代です。
とても苦しい生活になってしまっているときに、父の教え子である、山崎徹が訪ねてきて、3人だけになってしまった家族を助けるために支えになってくれます。山崎は律儀で娘2人に慕われて、吉永小百合さん演じる母べえにとっても夫がいなくなってしまった家庭の支えになったでしょうね。
治安維持法違反で捕まってしまった父べえに、会うために、母べえは照べえを連れて警察署に、行っても面会させてくれない。警察署での警官の心ない言葉をはきだされてしまいます。この辺が現代と比べると、見ていてとても悲しくなるし、怒りも感じますね。わたしなんか甘ったれみたいな感じです。
担当の刑事にひどい言葉をかけ、それに加えて、照べえの体を手で触ろうとします。照べえはそれに気づいて、刑事の手を払いのけると、その刑事は「末恐ろしい子供だ!」とののしった部分なんかは今では考えられない。
母べえはそれを見て、照べえに誤りなさいと激怒した態度を取って叱りますが、照べえは、それを拒んだ。その場を切り抜けて、母べえは、すぐさま照べえに「ごめんね」と誤りました。あの場では、そうするしかない。もし自分が子供に対して激怒した態度を取っていなかったら、抵抗して子供でも容赦なく捕まってしまう世の中です。
面会できずに、父べえ宛への手紙を刑事にわたすと、まあ今でも一応中身を確かめるところまではやるかもしれないけど、その手紙の文章を墨で黒く塗りつぶされてしまう。こんなことただの嫌がらせに過ぎない。
ある日、父べえと面会できることになり、子供は、何をされるか分からないので、山崎にいっしょに来てもらうことにした。父べえとの面会の場で、山崎は、恩師である父べえの姿を見て、話すこともできずただ涙していました。山崎は「先生のやつれた姿を見て何も言えなかった」と口にします。
この映画の内容として、日中戦争から第二次世界大戦がはじまり、日本は世界を相手に戦争をはじめ、戦争などしたくない日本国民はどんどんと日本の強欲な人物達によって悲惨な人生。それを描いています。
しかし、タイのように大戦時に日本に感謝している国の様子などはでてきません。これは残念。
俳優 、吉永小百合さんが60歳を過ぎていて老けていて・・・という方もいますが、60代ですが60代に見えない若さをもった吉永小百合さんはとても素敵な母親としての演技はさすがだと思います。ほかにもベテラン揃いの役者さん達が、いますが、とても印象深かったのが子役、初べえと照べえです。
映画では2人とも大人になったときまで話が進みますが、子供時代の初べえと照べえの役を演じたは志田未来ちゃんと佐藤未来ちゃん、とてもベテランに引けを取らない演技に驚きました。 (主観ですみません)。
以上、映画母べえ、サキの評価評論、あらすじでした。