アニメーションの技法
アニメーション初期に多用されたアクションその1
『アニメーション初期に多用されたアクション(アニメションキャラクターの動き)』その1
アニメーションが映像化された時代は
テレビという巨大な放送メディアはなく専ら人々は劇場に足をはこびました。
当時、アニメーションと言っても10枚前後のイラスト(絵)を面白おかしく描写するものでした。観客は同じアクションが何度も繰り返されるアニメーションに心を奪われました。 製作者側もそれだと手間が省けるというので、反復運動を表現するいくつかの手法が考案されました。
- サイクル(リピ−トとか繰り返し)これは一連のイラスト(絵)で最後のイラスト(絵)を最初のイラス ト(絵)につないでもとに戻すようにする手法で、永久に続く動きを作 り出します。歩行、ダンス、キャラクターが逃げようとして「バタバタ する」時にピッタリです。
- リピートある動作を次のカットでそのまま反復する(ビデオで言うなら再生しながら巻き戻し)ことですが、大抵は、始まりか終わりを変える必要が出てきます。その場合、アニメーターは、前のカットのイラスト(絵)を再利用することで動作の一部を反復することが出来ます。その他、1つのアクションを同じカットで丸ごと繰り返すこともできます。
例)つるつるした棒をよじ登るが滑って落ちる。
例)坂道を滑り落ちる。例)機械的に動くものに何度も倒される。等
・ところどころに、よけたり、抵抗したりといった違った動作を入れることもあります。
- クロスオーバーサイクルで動作を反復するより更に効果的なのは、同じキャラクターをいくつか並べて、同じアクションをすることです。『クロスオーバー』と呼ばれる手法は、トレーサー(描く人)が、 いくつもの小さな『トンボ』を目印にしながら、一枚のイラスト(絵)を同じセル(イラストを描く紙)の複数の箇所にトレース(写し書きす る)します。単純なダンスのステップで左の方向に進む1つのキャラクターを何度もトレースすれば、一列に並ぶダンサーが現れます。適当 なところで、イラスト(絵)を裏返してトレースすると、今度はダンサーが右の方向に向かって動き出します。この動きが受ければ同じセルをもう1度やらせればよいのです。観客は感心し、どうやってキャラクター全員が同じ動きをするのか わからずに今で言えばマジックを見せられた感じでした。
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